ダイヤモンド葬

ここ最近急激に知られるようになった方法

「ダイヤモンド葬」という言葉は特にここ最近になって急激に広がるようになったものです。

人の遺体は葬儀が終わったあと速やかに火葬をされますが、このとき完全に遺骨になることでその成分の大半は「炭素」に変わります。

炭素は地球上に存在している物質の中でも最も結合力が高い物質として知られており、私達が普段宝石店などで見かけることができるダイヤモンドはまさにその中でも最も強い力で結びついた物質ということになります。

ダイヤモンドは炭素結合を一定の条件で行わせることにより人工的に作ることができる物質であることから、これまで炭素を含む物質を使用して行う実験が世界中で行われてきました。

その成果として現在では遺骨に含まれる炭素成分を使用してダイヤモンドを人工的に作ることができるようになりました。

遺骨をもとに作られたダイヤモンドは他の成分を使用した人工ダイヤモンドと同じく美しい輝きを持っており、また一度合成してしまえばその後半永久的にその輝きを保つことができます。

つまり遺骨をダイヤモンドに加工してしまうことにより、その後ずっと自然な形で身の回りに置いておくことができるようになるということです。

本当に遺骨がダイヤモンドになるのか

ダイヤモンド葬という方法が最初に登場したのは2000年代最初の頃で、最初は詐欺がインチキであるかのように言われていました。

科学者の中にも骨に含まれる炭素がダイヤモンドになるということに懐疑的な意見を述べる人が多くおり、そもそも遺骨を貴金属にするという考えに抵抗感を持つ人達から批判を受けることになりました。

ですが実際のところ人の体を火葬したあとに残る骨に炭素が含まれるということは紛れもない事実であり、それを使用してダイヤモンドを生成することができるかどうかということで言えばできると断言してもよいレベルに技術は発達しています。

ただし火葬後の人の骨に含まれる炭素はわずか全体の1~3%程度なのでそれほど大きく形の整ったものができるという保証はありません。

すでに他の炭素成分から人工ダイヤモンドを作る技術は50年以上前から行われてきたことなので、問題はその原料が人の骨であるという倫理面だったといえます。

古い宗教的風習を重視する人にとっては遺骨をダイヤモンドにするということ自体が技術ではなく心理的に忌避されるものであるためまだまだ議論はありますが、特にそうした意識がない人にとっては故人をずっと身の回りに置くことができる画期的な方法です。

美しい形で手元に残るというメリット

身近な人が亡くなったあとにその遺灰をお墓に入れるのではなく、ずっと手元に置いておきたいと思うことはよくあります。

実際お墓を持っていて納骨をしたあとも遺灰の一部を手元に残しておいてそれをお守り代わりにするという人も珍しくありません。

このダイヤモンド葬はそうした遺灰を持ち歩くという行為をより日常生活に近づけた便利な方法ということになります。

ただ遺灰を持ち歩くのではなく、ダイヤモンドという貴金属にすることでよりその存在を身近に感じ一体感を持っていくことができるということが利点になります。

指輪やネックレスなど日常的に身に付けるアクセサリーに加工ができるので、特に早くに愛する人をなくしてしまったという人がその後の人生を生きていくための励みにするという方法が多くとられています。

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