0葬

あえてお骨を引き取らないという選択

「0葬」とは、火葬場で遺体を火葬してもらったあとにそのお骨を持ち帰らないという方法のことを言います。

言葉のもとになったのは2014年1月に出版された「0葬ーあっさり死ぬ」という宗教学者島田裕巳の書籍で、その中で遺骨を火葬場で受け取らないという方法を紹介したことで一気に知られることになりました。

もともと火葬場で遺体を火葬した場合にできたお骨もそのすべてを骨壷に入れることはできず、一部の大きい部分のみを拾って残りの部分は火葬場に処分をしてもらうという方法が取られています。

つまり遺族側がその遺骨を引き取らないという選択をした場合には、本来引き取らなかった部分と一緒に遺骨全体を処分してもらえるということになります。

遺骨は法的には「産業廃棄物」ということになるのですが、やはりもとになっているものが人の亡骸ということもありほとんどの施設では通常の廃棄物とは異なる丁寧な埋葬・処分方法をとっています。

あえて遺骨を引き取らないという選択をすることにより、適切な埋葬方法をそのまま火葬場と管理する自治体にお願いすることができるということになります。

自治体が対応しているかどうかが問題

遺族に変わって火葬場に埋葬を依頼することになる0葬ですが、実際に実行するためにはその火葬場を管理する自治体が対応しているかにかかってきます。

厳密に法律的解釈をすると、火葬が終わったあとの遺骨は終了後に遺族が拾って骨壷に収めたものについては遺族の所有となり、現場に残されたものについては火葬場を管理する市町村の所有となると定められています。

つまり本来拾うはずになっていたお骨がそのまま残されてしまった場合、その所有権は誰のものになるかということについては解釈が一定でないということになります。

このあたりの対応は火葬場を運営する自治体ごとに解釈が分かれており、お骨を拾ってもらうことを義務的に定めているところもあれば柔軟に対処をしてそのまま処分に応じてくれるところとがあったりします。

いずれにしても実際の火葬が終わったあとに突然に「引き取りません」と意思表示をしてしまうと現場が混乱してしまうことになりますので、まずは管理をする自治体に問い合わせてどこまで対応をしてもらえるかということを確認しておく方がよいと言えるでしょう。

これは法的には「産業廃棄物」となる遺骨につき、その処分方法がかなり自治体により異なるということも関係しています。

なお火葬をしたあとに燃え残った基金物や体内にあった金属類などについても扱いが異なることもよくあるので、火葬後にトラブルを起こさないようよく調べておくことをおすすめします。

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