亡くなった人はどこへ行くのか

突然ですが、人は亡くなったあとどこへいくことになると思いますか?
残念なことに、その正しい答えはまだ誰も見つけたことがありません。
人としてこの世に生を受けたからには、遅かれ早かれ必ず死出の旅路につくことになるでしょう。
ですが、その亡くなった後の世界がどうなっているかについては、世界各地で宗教や思想、風習や文化によってかなり大きく考え方が分かれます。
例えば、世界一大きなお墓として有名な古代エジプトのピラミッドですが、その壁面には亡くなった後に死者の楽園に行き、そこで永遠の命を持って豊かに暮らす人の姿が描かれています。
エジプトと言えば遺体をミイラにして保存していたことでも有名ですが、これは亡くなった後も遺体を完全な形で保存することができるかどうかによって、死後の楽園で復活できるかどうかに関わってくるという思想があったためです。

あまりキリスト教になじみや知識のない日本人ですが、それでもキリストの教えによる復活の日という考え方はおそらく多くの人が知っていることでしょう。
カトリックの教えによると人は死後、「地獄」「天国」「辺獄」「幼児の辺獄」「煉獄」へゆくとされています。
私達がよく見聞きする「最後の審判」とはプロテスタントの教えによって語られるもので、人は「生まれてから死ぬまで」「死んでから復活するまで」「キリストの最降臨のあとに復活し、審判を受けてそれぞれの道に進んでから」という3段階を経るとされています。
キリスト教においては、亡くなった人は霊魂となるのではなく、一時的に神の御手の中にゆくとされます。そのため、霊魂となってこの世をさまよい歩くということはないと言われているのです。
イスラム教においては、人は死後アッラーにとって天国または地獄に送られることになります。このことにも「最後の審判」という名前がついています。
最後の審判は亡くなってすぐに行われるものではなく、いつ始まるかはアッラーによって決められるので、それまで自分の墓の中で待ち続けるものとされています。

キリスト教やイスラム教においては、日本の仏葬のように火葬をされることなく、そのまま棺桶と一緒に土葬されます。
これはともに「最後の審判」の日を待つためで、肉体がなくなってしまうと天国にいけなくなってしまうという思想がもとになっています。
ちなみにイスラム教では土葬するときにも、体の右側を下にして、顔がメッカを向くように置いてから埋めるのだそうです。

Comments are closed.