直系先祖と傍系先祖

人1人が生まれるまでには長い歴史があります。
まずは父母が生まれ、そして父と母が出会わなければ2人の間に子供は生まれませんし、そもそも父と母の親、つまり自分からすると祖父母にあたる方々にも同様の条件が課せられます。
人がこの世に生まれるためには、これらの歴史が必要不可欠であり、これは奇跡とも言えることです。

先祖とは

先祖があるからこそ自分があるという考え方は一般的に浸透している仏教的な考え方です。
そして、だからこそご先祖様は敬わなければならないという考え方もまた同様ですが、果たして先人の内、どこからを先祖としなければならないのでしょうか。
祖父母は先祖となるのか、曾祖父母が先祖にあたるのか、認識が非常に曖昧ですが、これは三十三回忌が過ぎているかどうかで決められております。
それまでは霊魂として、そしてこれを過ぎてからは仏様やご先祖様として崇めることになるのです。

直系先祖と傍系先祖

さて、ご先祖様と言うと多くの方が直系の先祖を思い浮かべると思います。
すなわち自分の性にもなっている家系のご先祖様です。
しかしよく考えてみると、疑問も浮かびます。一般的には結婚をすると嫁入りすることになるため、女性側が男性側の性を名乗ることになります。
そのため、直系とは男性側の家系にあたるのですが、では女性側のご先祖様はどうなってしまうのでしょうか。
敬われることなく滅びてしまうのでしょうか。

嫁入りした際の女性側の家系は傍系と呼ばれ、そのご先祖様は傍系先祖と呼ばれることになります。
もしも傍系の家系が女性しかおらず、家系を継承する者がいなかった場合、これは絶家と呼ばれることになります。
絶家の供養に関しては誰も行う者がいなくなることが予想されますが、この点に関しては直系の者が引き継ぐことが理想とされています。

その理由は、傍系の方(嫁となった人)がこの世に生を受けたのは、傍系先祖があったからこそであり、また両者が出会えたことも傍系先祖があったからこそであるというものです。
したがって直系にあたる人(夫)は、傍系先祖についても同時に供養する必要があるのです。

また、これは勿論のことですが、嫁入りを果たした人(妻)は直系先祖の供養を行う必要があります。
その理由は前述の傍系先祖の例と全く逆なので分かりやすいと思います。

ご先祖様に対し供養をするのは現在の自分があるのは、ご先祖様がいたからこそであるという敬いの心があるからです。
お墓参りが面倒だから適当に済まそうというがさつな気持ちを持って供養したとしても、それは本来の意味での供養とはなりませんので、やるからにはしっかりと心ある供養をしてあげることが必要となります。
また、直系だけでなく傍系先祖に対する供養に関しても同様のお墓参りをしてあげましょう。

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