お盆とお彼岸の違い

私たちの生活の中では、日ごろご先祖様のことを思う日は随分少なくなりました。
そんな生活の中でも、お彼岸とお盆はお墓参りをします。
普段ご無沙汰をしているお墓にご挨拶とお掃除を兼ねてお参りします。

昔から盆正月は休日

昔、週休制などない時代には休日は盆正月と決まっていました。
普段住み込みで働いている人も、この休日には郷里へ帰って家族と一緒に過ごすのです。
なぜ、盆正月が生活の大きな節目になっているのでしょうか?
お正月は当然年の始めだからですが、お盆はなぜなのでしょうか?

もともと日本には、自然崇拝的な宗教が存在しそれが現代の神道へと発展しました。
その自然崇拝的な宗教では新年には先祖をお祭りしその年の豊穣を祈り、真夏にも同じく先祖や故人をお祭りする風習があったのです。

そののちに、仏教が伝来しました。
仏教にも真夏に先祖をお祭りする盂蘭盆という習慣があったのです。
日本のお盆は日本古来の宗教的な儀式と仏教の盂蘭盆が折衷されて生まれたものだといわれています。

今は年末年始が休みですが昔は1月16日と7月16日と決まっていました。
お正月休みと盆休みには里帰りをしました。このような里帰りを藪入りといいました。

正月はどちらかというと、日本古来の宗教儀式的な色彩が強いためお宮まいりの習慣があります。
それに対して、お盆は仏教的な色彩が強くなりました。
仏壇周りを提灯やお供え物で飾るのはお盆です。
お盆は、御先祖が現世に戻ってこられる日として、迎え火を焚いてお迎えし、送り火を焚いてお送りするのです。

彼岸は御先祖様の世界

彼岸とは、向こう岸のことです。
どこの向こう岸かといえば三途の川の向こう岸です。
三途の川のこちら側が現世、向こう側には御先祖様が住む世界があります。

お彼岸の中日は暦の上では春分の日と秋分の日です。
両方とも、一年でただ二日の昼と夜の長さがほぼ等しくなる日です。
春分の日を境にして春が始まり、秋分の日を境にして秋がはじまるのです。

日本国の法律ではこの二つの季節の分かれ目の日を国民の祝日としています。
祝日法では春分の日を「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日としているので、日本古来の宗教観に近いものがあります。

この日は、両方とも太陽が真西に沈む日でもあります。
仏教では、彼岸は西にあるとされているのでこの日をあの世とこの世が最も近づく日と見て、春分の日と秋分の日を挟む七日間をお彼岸と呼んで先祖と近づく日としています。

お盆は、御先祖がこの世に帰ってこられる日ですがお彼岸はあの世とこの世が近づく日なのです。
お盆もお彼岸もご先祖に会う日には違いないのですが、お盆は向こうからやってこられる日で、お彼岸はこちらから近づいていくというような意味があります。

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