卒塔婆(そとば)について

お墓参りに行くと、よく目にするのが“卒塔婆(そとば)”というものです。

仏壇にも飾ることがあるこの卒塔婆、その存在意義を詳しく知っている方は、少ないのではないでしょうか?

 

今回は卒塔婆について、ご紹介していきたいと思います。

 

 

●卒塔婆の役目●

元々 “お釈迦様の遺骨を納めた塔”である“仏塔”を簡略化したものが「卒塔婆」と呼ばれていました。現在は一般的に、亡くなった人の追善供養のために立てられています。

 

故人の追善供養のために立てられるこの卒塔婆ですが、『一故人に対して、卒塔婆一本』という形で立てるのが一般的です。しかし、いつ立てるのか、何本にするのかなどの決まりはありません。家族一人一人が、それぞれ一本ずつ立てても良いですし、兄弟一同・○○家一同という形でも構わないのです。

気を付けたい点は、卒塔婆は木製なので時間が経つと腐食してしまいます。お墓参りの度に新しいものと取り換えるようにすると、故人やご先祖様も喜ばれます。

 

卒塔婆に書かれる内容は、「戒名(法名)」「没年月日(命日)」「経文・題目・聖句・梵字」「願主名」「願主」「供養年月日」です。ただし、この内容は宗派や寺院によって異なります。浄土真宗のように、そもそも卒塔婆を立てる習慣がない宗派もありますので、気になる方は住職に尋ねてみてください。

 

また、お盆やお彼岸・年忌法要の際など、法事に参加できない場合は、寺院や霊園に「卒塔婆供養の依頼」をすることができます。実際に行くことができなくても、お墓に卒塔婆を立ててもらえるのです。ただ、お盆やお彼岸はとても忙しい時期となりますので、早めに依頼するようにしましょう。

 

卒塔婆の形は、仏教の宇宙観である「空」「風」「火」「水」「地」が表現されており、人間もこの5大要素によって生かされていると考えられています。

自分の家のお墓や仏壇に、卒塔婆のある方は、一度じっくりご覧になってください。

 

 

●卒塔婆と餓鬼道●

夏の行事と言えばお盆ですが、実はもう一つ、“施餓鬼会”というものがあります。これは、檀家の人たちが持ち寄った食べ物と一緒に、卒塔婆を立てて法要を行い、餓鬼道に堕ちた亡者を供養して、その滅罪追福を祈るものです。

地域によっては5月に行われるところもありますが、大半の地域ではお盆の期間に行われます。

 

餓鬼道とは、食べ物があっても食べることの出来ない世界です。いつも飢えと渇きで苦しんでいる亡者は、自分の力ではその苦しみから抜け出すことができません。そのため、現世の人々に飲食(おんじき)を施してもらうのが、唯一の救いなのです。

 

 

このように、卒塔婆には故人を追善供養し、餓鬼道に堕ちた亡者を救う役目があります。

普段何気なく見ていた卒塔婆の見方が、これからは少し、変わるのではないでしょうか。

 

 

(参考URL:http://www.e-ohaka.com/06omairi/o_sotoba.html)

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