変わったローソク

ローソクの本来の目的といえば照明です。
日本の電力事情が今ほど安定していなかったころには、台風や大雨の時には決まって停電したので、各家庭では太くて長いローソクを何本も用意していたものです。
今でも、レストランやカフェなど大人向けのおしゃれな空間ではローソクを使うことも珍しくありません。

しかし、現代ではローソクと言われてすぐ思いつくのは白くて細いものでお仏壇のお灯明としてのローソクです。
このお灯明もローソク型の豆電球にとってかわられようとしています。
もうローソクの需要も減ったしローソクはこれからも衰退の一途をたどるのだろうかと思う方もいるかもしれませんが、なかなかどうしてローソクは進化しつづけています。

伝統的な紅白ローソク

伝統的なローソクとして和ローソクがあります。
赤いものと白いものがあり、白い方は仏事全般、神事にも使われます。
赤い方は法事でも七回忌以降に使われます。
つまり、七回忌は没後七年経って尚故人の遺徳をしのぶ、いわばおめでた事なのです。
出産や結婚など、ご先祖様におめでたい報告をするときにも赤のローソクがふさわしいでしょう。
和ローソクは原料が植物由来の蝋なので、お仏壇やお部屋の調度品にも優しいのです。

美しい絵ローソク

和ローソクの中には絵ローソクというものがあります。
ローソクに季節の花々を描いたもので、美しいのでお仏壇の華やぎになりますし、
お供えする方にも選ぶ楽しさがあります。
絵ローソクの中でも京ローソクはひときわ華やかで美しいものです。
寒い地方などでは冬のお花のない季節にお供えします。

現代のローソクアート

若者の間ではローソクというよりもキャンドルといったほうが、しっくりくるのかもしれません。
街の雑貨店でも様々なものが販売されています。
特にアーティスティックなものには、今までのローソクにはなかった魅力があります。
小石そっくりのローソク、サボテンそっくりのローソクなどはその精巧さに驚かされます。
そのほかにも、オブジェとしての面白さのあるローソクは昼間は単に置物として、夜は大人のムード満点のおしゃれなインテリアとして今後も普及しそうです。

ユーモアローソク

ご先祖祭りといっても何もしめやかなばかりがいいのではありません。
ご先祖様のおかげで、「家族みんなで楽しく暮らしています。」とお知らせするためにも
お仏壇やお墓にユーモアローソクはいかがでしょうか?

故人の好物をかたどった食品サンプルさながらのローソクも開発されています。
カップ酒、チューハイ、お茶、おまんじゅうなどは以前なら本物をお供えしていたものですが、墓地を汚してしまう懸念もありました。
しかし、ユーモアローソクなら大丈夫です。
鳥や犬につつかれる心配もありません。

以前からよく仏壇や墓前にお供えしていたもの以外にも故人の好物はあります。
お寿司やお団子などの他にもラーメンやさんまの塩焼きもあります。
仏事には禁物の生臭物もローソクなら問題ありません。

なんとキャットフード型もあります。
ペットだって大切な家族には違いありませんから当然といえば当然です。

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