お線香の種類

お線香は、仏事に使うものと考えている人が大部分ですが、最近は香りを楽しむ目的で使う人もあります。
仏事に使うお線香は伝統的な日本や中国古来の香りのものです。

香りを楽しむ目的のお線香には、伝統的なもの以外にもヨーロッパのアロマテラピーの影響を受けたものやインドから輸入されているもの、花の香りのもの、フルーツフレーバーのものまであります。

では仏事に、伝統的な香り以外のお線香を使ってはいけないのでしょうか?
逆に、仏事用として販売されているお線香を仏事以外の楽しみに使ってはいけないのでしょうか?

決してそんなことはありません。
例えばお仏壇にフルーツフレーバーをお供えしても構いません。
ご先祖様と一緒に香りを楽しめばいいのです。

ただ、法事など家庭内だけでは済まない仏事、僧侶の読経があったり、お寺を会場にする場合には、僧侶やお寺側の許可が必要です。
僧侶の読経や礼拝の方法を無視したり、お寺の雰囲気をこわすような行為は慎まなければなりません。
香りは脳に直接届くものですから同席する人への配慮が必要です。

寝室に仏事用のお線香を焚いても一向にかまいません。
仏事用のお線香に使われている伝統的な香りのほとんどは、心を癒して気分を落ち着ける作用があります。
普段のアロマテラピー用にもとても有効なものです。
ただし、しっかり火の用心が必要です。

お線香の形状

一般的にお線香といえば、10㎝程度の長さのものです。
断面はメーカーによって角型のものと丸形のものがあります。
煙の立ち方が少し違いますが大きな差はありません。

棒型の15㎝程度毎日お仏壇の礼拝やお墓参り時に焚きます。
普通は3本焚きます。
花の香りやフルーツフレーバーなどは10㎝未満の短いものがほとんどです。

このほかにも30㎝もの長いものもあり、法事などで長いお経を唱える場合などには長いお線香を使います。
禅堂では70㎝の長いものを使います。
お線香が長くなるほど香炉は大きなものが必要になります。

長時間焚き続ける必要がある時や広い場所での使用に適しているのが渦巻き香です。
通夜などで使用され,一巻8時間程度焚き続けることができます。
香りがゆっくりと拡散するので、玄関など空気の流れが多い場所に向きます。

香りを早く広げたいときには、コーン型のお線香が有効です。
コーン型は、香りを楽しむときによく使われます。

線香の原料

一般的には「匂い香」と呼ばれて、椨の樹皮の粉末、炭の粉末、香料を練り合わせて棒状や渦巻き状に固めます。

墓参専用としては杉線香があります。
杉の葉の粉末をのりで練って棒状に固めたもので紙テープで束にして使用します。
線香とは言うものの香りはほとんどなく、屋外の墓地で煙をくゆらせるたり、寺院が屋外に大きな香炉を用意する場合などに使われます。
お寺で煙を浴びたら長寿になるとか、頭がよくあるなどと言い伝えられている大きな香炉に焚かれているお線香はこのお線香です。 

Comments are closed.